ホスピス緩和ケア週間
私がボランティアをしている都立病院で
毎年開催されている「緩和ケアイベント」
今年も手伝いに行き、感じたことを少し。
無知な点はお詫び申し上げます。
何卒ご批正ください。
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看護師さんから病院の緩和ケアに対する説明を聞いたあとの、
患者さんの言葉。
「この病院の先生や看護師さんに尊敬される患者にならなくては」
信頼とはこうゆうものか。心にて五体投地。
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このとき「白い巨塔」の一幕を思い出していた。
「私のほうが患者さんに救われていた」と気付いた里見医師に、
「医師は患者を敬わなければならない」との大河内教授の言葉。
僧侶こそ、人を敬う存在でなければならない。
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生老病死にひたすら向き合うかたの心にこそ、仏が居る。
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悲嘆に暮れるかたが、人の為に行動する姿や、
高野山奥の院でお百度を踏むおばあさんに、
仏の姿を見ることがある。
その仏であるかたに、帰依し、
お付き添いさせてください、拝ませてください、
という姿勢で読むお経には、より大きな力が生まれる。
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ここまでがようやく出発点、として、
では僧侶は、如何なる実践を以て、
尊敬される存在として信頼を得ることができるか。
これが問題だ。
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病院側の、患者さんを尊敬する理念と姿勢は、
おのずと、患者さんにとって安心できる体制や制度に
つながっていく。
緩和ケア病棟だけでは、
まだまだカヴァーできない制度的問題は多く残るものの、
医師、看護師、薬剤師、そしてボランティアなどが、
チームとして患者さんに向き合おうとする体制そのものに、
多くのかたが安心されていることを垣間見た。
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寺も、菩提心を因とし、大悲を根とすれば
おのずと方便が整うはずである。
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空海大師のお言葉。
「物の興廃は、人による。人の昇沈は、定めて道にあり」
私の寺もかく目指したい、と願いつつ、
ひたすら発心と実践を心するも、
なかなか思うように行かず、あくせくしている私、である。
合掌