春季彼岸に際して。

2012-03-19
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彼岸である。

川の向こう岸が彼岸(覚りの世界)であり、
こちら側を此岸(しがん 現世)とする。
春分の日を挟んだこの一週間は
先祖供養&六波羅蜜という仏道修行の実践により、

みんなであちら側の岸、つまり覚りの世界に渡りましょう。
という、いわば交通安全週間のような意味合いの期間である。


交通ルールは遵守してあたりまえ。であるが、
人間ふとした気の緩みからついつい違反をしてしまいがちである。
そのために年に数度交通安全週間を設け、
改めて気を引き締めて、より一層の安全運転に努める。

彼岸も同じ。

先祖に感謝するのはあたりまえ。
毎日供養するのも当たり前であるが、
日々忙殺される中で、ついつい忘れがちになり、
どうかすると、自分の力だけで生きているよう
な錯覚さえ起こすようになる。

それを改める週間である。

100%の安全運転はやろうと思ってもなかなかできないのと同じ。
理屈がわかったからと言って、そうそう完全な覚りに到達することは
まず不可能である。

なので、「一歩」でいい。

されど、その一歩を進むことがどれだけ難しいことか。

日々の反省と感謝の中で
より多くの「気づき」を重ねることで
まず一歩が踏み出せるはずだ。。

世の中のすべての精霊に回向の気持ちをささげ、
私もなかなか一歩が進まず苦戦しているところ。。。

お彼岸に際し、皆様のご多幸と、すべてのご先祖様に
追善菩提をご祈念致す次第。。。

                               合掌

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