– M - マチュー・シェディッドさんとの共演
フランスの国民的アーティスト、
マチュー・シェディッドさん率いるバンド – M –
3/28に行われた代官山UNITでのアジアツアー東京公演で、
声明と仏教楽器で1曲ゲスト出演させていただきました。
バンド -M-は、日本ではなじみ薄かもしれませんが、
フランス国内では数々の音楽賞を何度も受賞し、
ライブ動員数も尋常でない数を誇る、
まさにフランスの国民的アーティストです。
http://www.universal-music.co.jp/international/news/2016/03/17_live
そんなビッグバンドへのゲスト出演、、、
緊張しないわけがありません。。。
こわばった面持ちで会場入りした、僧衣姿の私を見るや、
マチューさん、リハ中のステージから降りてきてくれて、
にこやかに迎えてくれました。
そんな気さくで、緊張をほぐしてくださるお人柄に、
大物の風格と優しさを感じ、自分もかくありたいと思った次第。。
そんなビッグネームとの共演に至った経緯は、
みなさまご存じのアカペラグループが所属する音楽事務所の
Aさんとのご縁でした。
以前から私の音楽布教に関心を持って下さっていたAさんが、
今回マチューさんが、何か日本的な要素とのコラボをと、
急に要望されたときに、私を思い出して声をかけて下さった、
というわけで。
早速リハが始まるも、原曲の構成と違い、
目くばせでメンバーとの息を合わせている生の現場で、
あたふたしている私に、マチューさん、ニコニコしながら、
「合わせるのは僕らのほうだから、何をやってくれてもいいよ。
メッセージをしっかりもった表現をしてくれ。」
そんな言葉に感激し、安心に包まれ、
どうにか自信を持って臨むことができました。
ライブがスタート、いつもの私なら緊張しつつ、
出番を待つところですが、
スタッフエリアから、ライブパフォーマンスを拝見していると、
緊張もどこへやら、というほどのかっこよさに引き込まれていました。
フランス語は全くわからなくても、お客さんを巻き込むやりとりや、
笑いどころなど、言語の壁を越えて一体感を味わえるステージでした。
いよいよ私の出番、アンコールの1曲目「Machine」。
マチューさんに呼び込まれ、
高野山真言宗の法会での正装で登場し、
錫杖、木魚、鈴、鉢、戒尺などの鳴り物と、
四智梵語と般若心経をフューチャーした読経を披露。
マチューさんの曲とお経のコラボに大満足してくれている、
会場の雰囲気が痛いほどに伝わってきました。
無事役目を終え、ステージから下がろうとしたとき、
マチューさんは私の手を引いてくださり、
ステージの張り出しへ。
感極まるとはまさにこのことを言うのだとも思ったり。。。
考えてみたら、普段私が行っている
お経のライブでは、こんなにも大歓声を
いただくことは、、、たぶん、これからも、、ないですね(笑)
今回は他にも1曲、
和太鼓パフォーマーユニット「無限」さんとのコラボも。
彼らの和太鼓パフォーマンスも見事でマチューさんも大喜びのご様子。
終了後、楽屋にて。
次の来日の際もご一緒しましょう、と言葉をかけていただき、感激。
そしてお土産にと、CD、Tシャツ、ポスターを拝受。
せんえつながら、私のCDとDVDも無理矢理もらっていただきました(笑)
それにしても、、、
誰に何を言われようと、
お経と音楽のコラボを地味に続けてきたからこそ、
今回のような世界的ライブパフォーマンスの一端に
加えていただくことができたのだと思います。
ずっと昔の、ほんのちっちゃな種まき(因)が、
さまざまな活動(縁)を経て、時として今回のような
大きな出来事(果)につながってゆく。。。
さらにこの「果」がまた次への「因」に発展することを想い、
たゆまぬ精進を続けていきたいと思います。
マチュー・シェディッドさんをはじめ、
-M-のみなさまのますますの活躍を
心よりご祈念申し上げております。
感謝合掌